「見た目を整えたのに、なぜか反応が悪い…」
それ、もしかすると“整えすぎ”かもしれません。
整っただけのデザインは確かに見やすい。でも目には留まらないこともあります。
本記事では、「整えることの重要性」と同時に“整えたうえで”必要な変化の付け方についても解説します。
「整っている=伝わる」ではない理由
情報が読みやすい≠記憶に残る
整えることによって、情報は読みやすくなります。
しかし、読みやすいだけでは印象に残りにくいという欠点もあります。
目に留まらない“没個性”の落とし穴
整然と並んだデザインは、整っていて美しい一方で、他と似通ってしまうリスクも。
特にチラシやSNSのタイムラインでは、埋もれてしまうこともあるのです。
“整える”でつくる土台:基本の3ポイント
1. 情報の階層を整える
- タイトル、サブタイトル、本文の強弱や順序を明確に
- 重要な情報から順に目に入るように整理する
2. 余白を揃える
- 情報同士の間に適度な余白を設け、読みやすさと美しさを両立
- 詰め込みすぎない、引き算の意識が重要
3. フォント・色を統一する
- 種類を絞って全体の統一感を出す
- 多くてもフォント2種・色3色までが目安
その上で「変化」を加える理由
整った中にある“ズレ”が目を引く
あえて一部に変化(差異)をつけることで、人の目は自然とそこに惹きつけられます。
整ったデザインに“違和感”を意図的に差し込むのが、プロのテクニックです。
変化が「メリハリ」と「記憶」を生む
- 強調したい言葉を色・大きさ・形で変える
- 要所にアイコンや手書き風の要素を入れる
- 整ったレイアウトの中で“崩し”を入れると、読者の注意を引きつけます
整えた上で変化を加える具体例
Before:すべてを整えたまじめな告知
- すべて同じフォント・同じ色味
- 情報は分かりやすいが、目に留まらない
After:整えた上で、見出しに変化
- キーワードにだけ鮮やかな色を使用
- サブタイトルに手書き風フォントを使用
- 1か所だけ傾きを入れて“動き”を演出
整える→伝わる
整えたうえで変化をつける→伝わって印象に残る
まとめ
「整える」ことは、伝える準備にすぎません。
本当に伝えるためには、整えた上で見る人の視線を動かす“変化”を加えることが大切です。
- 情報の階層を整え
- 読みやすくし
- その中で変化をつける
これが、「伝わる」だけでなく「心に残る」デザインを生む秘訣です。
FAVORISでは、整ったうえで印象に残るデザインづくりをお手伝いしています。
見やすさと魅力の両立にお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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