私的デザイン思考

売れるために事業をしてはいけない?デザイナーの使命は?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

デザインの話をする時は、まず「デザインの定義」がお互いに理解されていないといけません。

プロのデザイナーでも、ましてコンサルタントをされているような経営者のサポーターでさえもデザインをビジュアルとして取り扱ってしまっている人がまだまだ多いのが現状です。

デザインの定義

デザインの定義は言葉にすると様々ですが、Herbert A.Simon(1969-1996)は、このように表現しています。”Everyone designs who devises courses of action aimed at changing existing situations into preferred ones“「現状をより良い状態へ変えることを目的に行動方針を考える人は、みなデザインをしている」

デザイン事務所FAVORISはこのように定義しています。「デザインとは、戦略を持った創造性であり、デザインするとは、人を動かす仕組みをつくること

デザイナーの使命

では、デザイナーの使命は何なのでしょうか?

印刷物やウェブ、映像、ファッション、インテリア/エクステリア、プロダクト、様々とありますが、どれにせよビジュアルに起こすことは1つの形に過ぎません。何を目指してビジュアルに起こすのかが大切で、その質がとても重要になっていきます。

デザイナーにとって目指すべきは、その分野においてユーザーが持つ欲求の水準を上げることであると考えます。問題を解決すると新たな問題の解決を欲してしまうのは人間の欲求が成せることであり、リスクを考慮しながら美しく解決してあげることができるのはデザイナーであると思います。

事業者の姿勢 「売る」は目的か目標か手段か

デザイナーが仕事をする上で毎回気になるのは、事業に対する姿勢です。

もちろん真剣にされていることやその分野においてスペシャリストであることは、デザイナーとしては十二分に理解していますが、気になるのはです。

何のためにその事業をしているの?何のためにその事業にデザインを取り入れるの?

に対して、事業者が陥りやすい表現「売れるため」と言うのが一番あってはならない表現です。

もちろん売れてくれないと、たとえ万人にとって良い事業だとしても提供し続けられません。しかし、「売れるために事業をしている」となると違和感はないでしょうか。

何かおかしいですよね?何となく健全ではない気が…

(もちろん「売る」のが目的でも続かない訳ではありませんが、ここで注目すべきは水準の質です。)

では、「事業を続けるために売る」ではどうでしょうか。こちらの方が自然ではないでしょうか。

さらに「○○○を目指しているからこの事業を続けている」の○○○を深く掘り下げて定めていくと、結果的に事業姿勢から思考、アイデアだし、ビジュアル、サービス、接客に至るまであらゆる質や表現が変わっていきます。なぜなら、その全てが「売れるため」ではなく「○○○のため」だから。

目的を定めたからといって「売れる」わけでは決してありません。「売れる」ようになるにはあらゆる工夫が必要です。しかしながらその事業の根拠となるところを粗末にしてはいけません。売れているのであれば余計に水準の質を今一度見つめ直してみましょう。

あなたの事業は、何のために売っているのですか?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

FAVORISへのお問い合わせ

デザイン事務所FAVORISへのお問い合わせはこちら


お問い合わせ

コメントを残す