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オリジナルフラッグを作る前に…第四弾

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今回は、オリジナルフラッグを作る前に…第四弾ということで、デザインデータについてお伝えしたいと思います。

 

デザインデータの前に1つ、加工についてお伝えします。

糸について、カラーガードフラッグを提供している業者の中で透明のナイロン製の糸を使用しているところがあります。見た目は透明でキラキラしていて、どんな柄にも無難に合うナイロン糸ですが、私は昔からあまり好きではありませんでした。

なぜなら、ナイロンの場合、糸が切れたら修復が難しいから。

ナイロンは、当たり前ですがナイロン製の糸が1本ですので、切れるまでは丈夫ですが切れたらその上から縫って抑えようとしても滑ってしまうので結局どんどん生地が解けてしまいます

そもそも縫製する際も、ナイロン製は滑りやすくとても使いづらいのは、多くの人が経験されているのではないでしょうか。

今回、Art*Flagを設計する際に改めてナイロン製の糸を検討しましたが、やはりメリットよりもデメリットの方が強く、Art*Flagでは生地と同じポリエステル系の繊維が束ねられた糸を採用することにしました。

これであれば、生地との摩擦力が生まれて万一切れても被害は最小限に抑えられます。さらに現地で調達できる糸ですので、すぐに修復することができます。また、フラッグの柄によっても色が選べるので、時にステッチ柄としても一役買ってくれます

「なんちゃってオリジナル」のデザインデータ

さて、ここからデザインデータのやりとりについてお話しします。

色味の調整

こちらも気になる項目ですね。というのも、色に関しては重要度としてはかなり上位になる項目になります。

しかしながら、かなりの業者(特に特殊印刷)が色味については無頓着のように感じます。例えば「赤」が「朱色」になってもそのまま納品する業者が多いです。多少の違いの「多少」の認識のズレがここまで違う理由…それが、業者に来る依頼の多くが店舗のPOPや応援幕など、さほど色味にこだわりが無い商品が多いせいなのかもしれません。

しかし、カラーガード用のフラッグの色味は、店舗用よりももう少しシビアですね。モニター上で言うなら10%以上の色の違いは致命的です。

色味について業者が反論してくるだいたいの内容としては、「モニターによって色味が異なりますので」「カラーサンプルをご提出ください」「有料サンプルでお試しされますか?」が多いでしょうか。

フラッグを作成する業者は、大きく2つ。「外部の印刷会社に依頼する仲介業者」と「直接請け負う印刷会社」

カラーガードやマーチング関連の事業を全面的にされている業者さんは、ほとんど「仲介業者」かと思います。幕などを請け負っている業者も一見印刷機を持っているように装ってはいますが、中にはただの仲介業者と言うことがあります。

私も電話で問い合わせいる際に違和感を感じて、問い詰めると印刷や印刷オペレーターはおいてなく、すべて外部印刷会社に丸投げだと言うことが判明した事例があります。

仲介であろうがなかろうが、正直どちらでも良いとは思いますが、どちらにしても色を扱っているプロとして、印刷・色については本来、依頼者よりもプロフェッショナルであるはずですので、例えば色合わせをするためにどうしたら良いか考えるのは、私たちではなく印刷業者側のはずなんです。

プロである業者が依頼者に対して「より正確な色合いを出したいので…」と色合わせに必要なあらゆる提案をしてきても良いはずなんです…が、実際のところ「入稿していただいたデータのまま印刷いたします。」と色のプロである印刷会社にも関わらず、恥ずかしげもなく自分たちの本来の業務を放棄すると宣言するようにキッパリ発してしまう業者が多いのが現実です。

完成データと出力データ

ちなみに完成されたデータをそのまま印刷することは、特に特殊印刷の場合は、まずあり得ません。必ず出力用のデータを作成し、こちらを入稿します。

出力先によっては、完成データと比べると出力結果がかなり異なってきます。ですので、デザイナーは通常業務として、

完成データとは別に出力結果が最適になるように出力データを作成し、そのデータを出力会社へ入稿します。完成データは原画ではありますが、出力用には使わないのが常識です

さらに確認用として色設定済みのプレビュー用画像データを一緒に添付します。

昔は、色設定されている高価なレーザープリンターを使っていましたが、モニターの方が安価で手間もなく色も正確なので、私は画像を添付することにしています。

カラーサンプル

DICカラーやPANTONEカラーなどのカラーサンプルを使って色合わせすることもデザイン業界や印刷業界ではあり得る事ですが、一般的には使われません

DICグラフィックス株式会社

なぜなら、このカラーサンプル自体が高価で一般の人はまず持っていないからです。

さらに、フラッグ製造の際に使われる印刷機やインクでは、たとえDICやPANTONEなどで指定しても表現できない色領域の方が多いので、指定すると業者にとっては逆に面倒な事になります。

なぜなら、DICやPANTONEなどの色番号に合わせて印刷機を設定していたり社内管理をしている訳では無いからです。で結局、目視による確認となります。

この目視による色設定には無知な業者も多く、一般的な蛍光灯の下で目視するところがあります。カラーサンプルとモニターを合わせる荒手なやり方をするスタッフもいるようです。デザイン業界やまともな印刷業界では絶対に行わない環境ややり方です。

色合わせの際に一般的なのは、印刷会社が提示するカラーチャートにデータを合わせる方法ですが、オフセット印刷などでは主流なやり方にはなりますが、フラッグを作成する印刷会社がカラーチャートを配布している会社は、現時点では聞いたことがありません

なんちゃってエピソード2

とある会社に印刷をお願いしました。色合わせのためプレビュー用画像データを用意しました。

プレビュー画像の色味になっていれば問題なく、明らかに色味がおかしい場合は出力を停止し、速やかに報告してもらうよう指示。もちろん提出した画像は、デザイナーとしてきちんと色調整したデータです。

すると業者は、「申し訳ございませんが、弊社では画像データを見本に色を確認することはできないため、制作自体は可能ですが、その場合は色に関してノークレームでお願いいたします。」と回答してきました。

このような素晴らしい回答をしてもらったので、きちんと返そうと

「印刷業者としてはあり得ない回答ではありますが、色設定、出力時設定、検品に関しては、必ず印刷会社としての最低限の仕事ですので責任のある仕事をしてください。出来ない場合は、御社が指定する正規料金はお支払いする義務とはなりません。このような事案についてのご相談・お問い合わせは御社お知り合いの弁護士にご相談ください。最初のお知らせの通り、明らかに画像データの色見本と差異がある場合は、速やかに印刷を止めてお知らせください。」とお返ししました。

すると次の返事では、すんなりと受け入れてくれました。(なんだったんだ…このやり取りは^^;)

請負業者としてすべき責任、依頼者としてすべき責任、それぞれありますので、そういった意味においても両者ともフラットな関係であるのが望ましいと思っています。どちらが上でも下でもありません。どちらかが無責任になった途端、両者とも品質が下がると考えています。

 

オリジナルフラッグを作る前に…第四弾

いかがでしたか?次回が最後になります。次回は、スタッフに関する事を少し。

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